0515 渾名変遷
違うバイト先の初勤務ですげえ疲れたので簡単な話を。
僕は、自分で名乗るなどしないとなかなか渾名を付けてもらえない。姓はとにかく普通だし、名も中々いじくりづらい。
中学の頃は「中村さん」だった。
周りより点数がよくて、周りより偉そうだったからに違いない。
もう少し言えば高2の夏くらいまで名前を呼んでくれる人すら多くなかったのだが、勉強熱心な土地柄もあり、受験が近づくにつれ「中村さん」は急激に浸透した。
高1の時の担任はこの流れを予言していた。
自分はまんざらでもなかったが親はいい顔をしなかった。
高校の縁の方は「ふぁい」で認識して下さる方が多かろう。
しかし、あれは高校入学時に初めてLINEを触る時にてっきりハンドルネームが要るものと勘違いし、丁度やってた数学Aの集合の用語から良さげなものを引っ張ってきただけである。
Φが中に似ているだとか、中身が空っぽな人間だとか、どの集合にも属していたいだとか、もっともらしい説明をしたことはあったが全部後付けのものだ。
だが自分で付けた点を除けば気に入っているので、直していただく必要は全くない。最近たまに呼ばれたりすると懐かしくて心地よい。
で、大学に来て「ふぁい」からの脱却を試みてファーストネームを名乗ってみた。
結論から言えば表情のカタい人間の提案する呼び方がフレンドリーであればあるほど、なんて呼べばいいかわからなくなるのだ。特に異性。
話していても名前を呼んでくれない人が多いのは、僕の場合名前を覚えてもらっていないのではなく、なんて呼べばいいかわからないのだろう。特に異性。
小学校の頃の渾名を思い返せば小学生の社会の懐がいかに広いかが伺える。
当時坊主だったため「まさお」。
なで肩で首が長く見えたため「きりん」。
そんなものでいい。
渾名をつけてみてください。